あの平和の象徴「アウン サン スーチーへの批判が世界中から上がっている」とのニュースを見て、さて何が起きているのか興味が湧いた。
それは3週間ほど前でしかない、ミヤンマーのムスリム「ロヒンギャ」との攻防にあった。ミヤンマーの田舎町がロヒンギャ武装集団から襲撃を受け双方で100人以上が死亡。これにミヤンマー軍が反撃して1,000人以上の死者を出す21世紀最悪の虐殺が起きた。まさにアジア版パレスチナ問題と云える。これをノーベル平和賞受賞者のスーチーが黙認。なぜならスーチー政権はミヤンマー軍下にあってヘタに手出しができない上にミヤンマー国民の9割が仏教徒だから国民もイスラム過激派のせん滅を喜んでいるからだ。しかし歴史を辿れば、イギリスのお家芸とも言える「民族分断統治」がある。占領地でわざと争いの火種をつくり統治支配しやすくするという姑息な手法にあった。これぞイスラエルvsパレスチナなど中東問題諸悪の根源と同じ手法を使った結果だ。(ただ日本軍もビルマ進駐時に現地仏教徒に武器を持たせムスリム派をとの対立を煽った)
スーチー政権が軍下にあるとはいえ、暴力的過ぎるミヤンマー軍の蛮行を黙認したのではスーチー氏に批判が向かいノーベル賞剥奪を求める声が上がるのは仕方ない。
9月 17
2017
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