東電旧経営トップ勝俣会長、武黒副社長、武藤副社長3名に対する業務上過失致死傷罪の公判が始まった。その模様は各紙が詳細に書いているが、一番興味深かったのは東電設計が15.7メートルの津波襲来があり得ることを「御前会議」で報告、武黒・武藤両名はその情報を得ていたことを論証したことだ。(本人は否定)
今年の3月に前橋地裁は「想定外ではなく対策を取ることができた」と東電と国の責任を認め国に賠償を命じる判決を出している。「不作為の罪」は薬害エイズやアスベストの裁判でも実刑が出ていて今度の裁判長はその薬害エイズ事件に関わった裁判官だ。しかし福知山線脱線事故などでは個人に刑事責任はないとする事例もありハードルは高い。検察官役の指定弁護士がどんな立証展開をするのだろう・・・
7月 01
2017
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