元禄時代に浄瑠璃本として海外に持ち出され、数奇な運命を辿って大英博物館に所蔵された「越後国柏崎 弘知法印御伝記」が今年6月にロンドンで公演されることになった。この実現には、まず演者の一人がキーンさんの養子キーン誠己(越後角太夫)さんであること、当地にキーンセンター(記念館)があること、そしてキーンさんがケンブリッジ大の教壇に立たれていた頃、依頼を受けて鑑定をしたことなどが絡んでいる。当日は研究者だけでなく現地の子供も招待し、95歳を迎えるキーンさんを交えて元祖「クール・ジャパン」を堪能してもらう計画だと云う。ただビデオで見た演目は老生には難しく退屈だった。
3月 04
2017
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