歴史ものをもう一つ・・・随分前に買って放っておいた「天智朝と東アジア〜唐の支配から律令国家へ」を手にして、痛快、面白い。「白村江の戦いで敗れた日本は唐の占領を受けずに友好関係を保ち、唐の律令を導入して国力の充実をはかった」というのが日本史の定説だが、著者は戦争ごとの常識としてまた当時の東アジアの政情からして、近江遷都、近江令、庚午年籍などは唐から派遣された2千名の官僚たちが強要した結果だと実に理路整然、筋の通った主張をする。「1350年前にも日本は外国の占領下にあったのだ」これは大変、眠る前に手にする本ではなかった。これからじっくりと時間を掛けて読むことにしよう。だから歴史は面白い。
2月 23
2017
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