雑誌「文藝春秋」がつまらない

この2年ほど雑誌「文藝春秋」は買っていない。内容がつまらないからだが、かって週刊文春の名編集長花田紀凱がその理由を書いていた。
・・・ある会合で文藝春秋松井社長が挨拶したがこれが驚くべきもので「極右の塊である現政権をこれ以上、暴走させてはならない」と安倍政権を「極右の塊」と批判したのだ。朝日新聞の社長ではなく文藝春秋の現社長がこう言ったのだ。文藝春秋といえば戦後ずっと、いや菊池寛が創刊して以来、穏健な保守の代表だったはず。そういう読者が文藝春秋を支えてきたのではなかったか。かって75万部誇った販売部数が今や30万部に落ちている。然もありなん !!

Voice3月号の巻頭で藤原正彦(数学者)は日本人の活字離れの原因を問われて「多くはインターネットで知識を得られると思っているが、それはせいぜい情報でしかない。情報はそれぞれが孤立していて、それらを統合組織化して初めて知識になる。情報がつながることが知識であり、知識がつながって教養となる。ネット閲覧では脳の中はたいして働いていない」さらに教養がないと何が困る?との質問に「まず大局観が生まれない。大局観がないと判断を誤り、本人どころか周囲まで不幸にする。読書量が足りないと大局が見えず対処療法的な論理で突っ走ってしまう」と。なるほど、トランプはツィッターで得意になっているが、とても大局観があるとは思えない。