台湾総統の電話を受けたトランプにさっそく中国は噛みついたが「なぜ他国が電話に応じるべきでないと云えるのか。文句を云われる筋合いはない」と応酬。更にエスカレートして「中国と懸案事項(不当関税、為替介入、南シナ海の要塞化、北朝鮮制裁不履行など)が合意出来なければ一つの中国に縛られる必要はない」と中国が絶対に譲れない台湾問題を持ち出した。一方で次期中国大使に習近平の旧友だというアイオワ州知事を宛てるなど、トランプ流交渉術はなかなか腹が読めない。トランプがさらに腹黒い中国政府をどこまで追い詰めるか、これは面白い。
そもそも1912年に建国した中華民国の略称が中国であり、その国民を中国人と呼ぶ。しかも本家の中華民国を台湾に追い出して37年も後に建国したのが中華人民共和国だから、本来「一つの中国」とは台湾の中華民国のことを指すはずだ。となれば中華人民共和国はかっての「前漢・後漢」や「北宋・南宋」にならって「後・中国」とか「北・中国」と名乗るべきだ。こんなとこにも歴史の歪曲がある。中華人民共和国の急所だからこれをトランプが勉強したらまた一騒動起きるかも知れない。
12月 14
2016
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