易姓と徳治

儒教国家では道徳が無くなった「王」を引きずり下ろすことが許される。前の王朝よりも徳があることが新しい王には求められる。そこで新しい王は前の王にいかに徳が無かったのかを主張することになる。これを「易姓革命」と云うが、単に王朝の交代を意味するだけでなく前の王の断罪を含むのだ。だから儒教国では前の王朝の関係者は皆殺しになる。なぜなら徳がないということは悪人罪人だからだ。
もう一つ、儒教では未だに「道徳が法を超える」法律を犯してでも身内に利益供与することが道徳だと思っている。そして上に立つモノは道徳が深く大きいと見なされる。これが「徳治主義」だ。だから血縁者は権力者にスリ寄り、権力者は法を犯すことを知りつつ利益供与をする。よって新しい権力者は前の権力者の粗探しをして徳治的に道徳的に貶めるのだ。徳治の反対語はもちろん法治。中国と韓国を一言で表現するなら「易姓と徳治」そして「独裁と反日」ということだ。