海の国・陸の国

Web上の一文を読んで納得したこと・・・19世紀後半から特に20世紀社会はまるでオリンピック理念と同様「より早く、より遠く、より合理的に」で資本経済を「成長」という概念が支配してきた。それは「陸と海との闘い」でもあった。市場を通じて資本を収集したのが「海の国」であり、領土拡大を通じて富を収集してきたのが「陸の国」ということだ。しかし近現代は中国、EUのようなユーラシアの「陸の国」が台頭した。歴史は陸の時代、中世に戻ったのだ。「中世」とは潜在成長率がゼロということであり「よりゆっくり、より近く、より寛容に」が21世紀の経済原理になる。トランプのTPP離脱は歴史の必然だと思えばいい。日本はアベノミクスの立て直しなどと中途半端な考えを捨てて、もっと根源的な「よりゆっくり、より近く、より寛容」社会に順応する100年の大計を執るべきだ。トランプや習近平のいちいちに惑わされたり一喜一憂することなく、堂々と100年先を見据えたらいいのだ。