TPPの米国撤退がほぼ決まったが、年内には日本、メキシコやニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、ベトナム、マレーシアの8ヵ国が批准する見込みで残るはカナダ、ペルー、ブルネイがどんな態度で臨むか。一部の国からは「米国を除く11カ国で再交渉し暫定発効してもいい」との声も上がる一方、中国の資金が大量に流れるペルーなどは「中国とロシアを加えたらどうか」と中国寄りの発言をする。そうなれば日本が目論む安全保障上の「中国包囲網」が崩れることになるし、そもそもの「環太平洋戦略的経済連携協定」とは全く別ものになる。さてさてどういう具合に落ち着いていくか興味津々。
11月 18
2016
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