西之島の噴火が収まって海上保安庁は測量を始めた。陸地は噴火前の約12倍(東京ドーム57個分)に広がったが、海面以下には東京ドーム130個分の新たな溶岩が噴出したようだ。なにせ富士山のような形をした4,000mの海底火山の頂上部分がちょっと海面に顔を出しているのが西之島、だから裾野には厖大な溶岩が流れ出ていることは容易に想像できる。また海底火山の多くは玄武岩を多く含むが西之島は安山岩の多いマグマが出た。これは数十億年前の地球の姿と同じで、大陸が形成されていく様子も分かるらしい。西之島は日本の新たな領土であり、且つ科学者には地球史を紐解く「宝島」になった。
10月 21
2016
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