この歳になって初めて「こんにゃく芋」とご対面。3年生だそうで直径が15cmほどあった。このままだと劇薬シュウ酸カルシウムのため、ほんの少しの量でも細かい針を飲み込んだような痛みと出血、最後は粘膜がぱんぱんに膨らんで窒息死に至ると。先人たちはこんな毒芋をよくぞ食用にしたものだ。どうやら江戸時代にお寺の精進料理の中でその食感から刺身の代用として使われ市中に広まったらしい。調理したこんにゃくは昔から整腸薬に用いられたそうで「毒」を「薬」にしてしまう知恵には驚く。