駆けつけ警護

今国会で度々激しい論戦となった「駆けつけ警護」とは現地で国連職員や民間人、他国軍兵士らが武装集団などに襲われた場合に陸上自衛隊部隊が救援に行くことをいう。だから派遣された隊員には自分が死ぬ可能性も敵を殺す可能性もあるということになる。愚生は思う、殺し殺されることがあり得るのは「軍隊」である以上、仕方ない。だから国民は彼らに頭を下げ称えるのだ。
日本政府は昨年から国連平和維持活動(PKO)に陸上自衛隊350名を派遣。そして今年3月から施行された安保法で「駆けつけ警護」が可能となり、その派遣部隊に新任務を発令するか否かを検討するため稲田防衛相が現地視察に赴いたというわけだが・・・巷では、この南スーダンでの警備対象が何と中国油田警備に駐在する中国軍1052名だというのだ。そもそも「中国脅威」を楯に強硬採決した安保法案だったはずで、その初っぱなの対象が「中国利権の擁護」とは笑うに笑えない。さらにこの話にはオチが付いて、日本の安保法成立に中国はいつもより静かにしていたが、これは米国が密かに「南スーダンで中国軍を守らせる」と習近平に伝えていたからだとも。作り話でも上手すぎる。