小説より奇なり

%e6%97%a5%e6%9c%ac%e6%a0%b8%e6%ad%a6%e8%a3%85出たばかりの高嶋哲夫「日本核武装」を読み始めた。中に中国とベトナムが南シナ海で衝突するくだりがあるが、フィクションが現実になりそうな事態が起きた。
フィリピンのチンピラ大統領「今後は中国やロシアとの貿易経済面での同盟関係を模索する」と表明。米軍による南シナ海での「航行の自由」作戦への参加もしないことも示した。これで国際仲裁裁判所の判決が無駄になるばかりでなく、再びフィリピンから米軍退去もあり得る。
かって米軍が退去した3年後の1995年、中国はミスチーフ環礁を占領した。やむなくフィリピンは米軍の再駐留を懇願、ようやく南シナ海に睨みが効くようになった。しかし米国の睨みが無くなれば好き勝手に領土拡張に動くことは中国の常套。ひょっとしたら7100余りの島で成り立つ国家が分断されることだって起こり得る。そしてトランプ大統領にでもなったら尖閣でも同じことが起こるだろう。