上手の手から水が漏れた

「日本海横断フェリー船購入問題」を日報は連日掲載、県当局が関与していたとか、知事が報告を受けていたとか、ペーパー会社を倒産させて違約金を支払わないとか、三セク新潟国際海運会社の社長は県OBでNSGグループ顧問だとか、しかし事件の本質はそんなことではない。さすがに日報も、泉田とNSGグループ代表池田弘の関係が事件の発端にあることには触れていない。

平成19年新潟経済同友会がまとめた「日本海横断航路に期待する」という提言書に「対岸諸国から新潟へモノとヒトを自前の船で運ぶ航路の活性化は不可欠で、特にフェリー船就航は青少年の往来による教育分野の交流促進に資する」と書いた。このとりまとめに当たった人物がまさしく同友会国際問題委員会委員長池田弘だった。今さらでなく、NSGグループは教育事業や医療福祉など県内40法人、年商1000億円超のコングロマリット(大複合企業)だ。池田の狙いは県にフェリー船を購入させ、専門学校の生徒となる若者をアジア諸国から呼び寄せる魂胆だった。県の活性化につながると説かれた泉田はフェリー購入に最初から大きく関与していたのだ。(一部は財界にいがたから)
これまで金と利権でつるんでいた二人組がようやく白日の下に曝された。その昔、県部長級の仲間が「何とかして泉田・池田の悪行を曝したい」と涙したことを思い出す。ようやくその日が来た。