よくぞ揃った与太者

中国公船の領海侵入は8月21日を最後にゼロになった。接続水域で活動する中国公船も一時期に比べ鳴りを潜めている。外相の王毅はまるで日本が抱える中国の領海侵犯を解消してやったかのような“ドヤ顔”で「事態は既に正常に戻った」と記者団に言い放ったが、悪さを繰り返す悪党が、それを止めて自慢するほどの厚顔無恥。
G20に出席した安倍首相は全体会議で「海洋における航行・上空飛行の自由の確保と法の支配の徹底を再確認したい」と呼びかけた。その後の習近平との会談は国旗なしの非礼の上に「日本は言動に注意するべきだ」と脅しに掛かったとか。オバマにはタラップを出さず、日本には国旗を出さず、何とも子供じみた分かりやすい仕打ちだが、G20が終わってまた領海侵犯が再開することだろう。これまた分かりやすい。
G20の会議中にミサイルを打ち上げて関心を引く悪たれ小僧、ヤクザまがいの大統領、告げ口が得意な大統領、そして皇帝気取りの食わせ者と、東アジアはよくぞ与太者が揃ったものだ。悪たれ