香港でも反中派が伸びる

香港の国会議員に当たる「立法会」の選挙が行われた。この立法会には親中派に有利なように35議席の職能代表枠(経済人代表のようなもの)が設定されていて、全70議席のうちの半分が既に中国寄り議員で固められている。それでも中国と距離をおく民主派と独立派が3議席伸ばして、政府提出重要法案の否決に必要な3分の1以上を維持。中国の意向に沿った選挙制度改革案などに対する「拒否権」を保った。中国当局による露骨な選挙妨害、集票工作があった上での拒否権確保の意味は大きい。この先、中国がどんな懐柔策を出してくるか注目。