南シナ海領有権の中国主張がいかにお粗末だったか知りたくなって・・・
①中国は1930年代まで南沙諸島の支配権どころか地図さえ持っていなかった。フランスが諸島の一部を占領したあと中国はそれに気づくだけでも3年かかっている。その際、近隣の在マニラ中国領事は米国の外交官に地図をくれと頼まなければならなかった。フランスの動きに最初に異議を唱えたのは中国ではなく日本だった。
②中国政府は1935年に所有権を主張する南シナ海の132の島々のリストを公表したが、その主張には全く根拠がなく中国政府の同領域への関連性は作り上げられたものにすぎなかった。その証拠に中国当局はそれらの島々を中国語でどう呼べばいいか分からなかった。そこで彼らは欧米諸国の地図にあった名称を翻訳音訳したが決定的なミスを犯した。「James Shoal」の「Shoal」は水面下の岩や砂の塊のことで、ジェームズ礁は南シナ海のはるか南部の海面から約21メートル下に横たわっている。従って中国政府が「中国領の最南端」と今日主張している領域は全く存在しない。
以上のわずか2点からも、中国は歴史上、南シナ海を支配していたことはなく他国が黙認したことも一度もない。中国よ、強弁が過ぎる。
7月 18
2016
2016