リオ五輪日本選手団の壮行会で森喜朗会長が「国歌を歌えない選手は日本の代表ではない」と苦言を呈したと云うが、たまにはいいことを云う。
千年以上の前の古歌を元にした世界最古の歌詞であり、わずか三十二文字は世界最短でもある。奥深く尊厳ある旋律による我が「君が世」は特に音楽に造詣の深い人ほど大絶賛する。かってサッカー中田英寿は「戦う前に歌う歌じゃない」と発言したが、残念ながら彼の浅学、皮相浅薄が見えてしまった。まさかアメリカ国歌「砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂するなか我等の旗は夜通したなびいていた」とか、フランス国歌「武器をとれ、市民たちよ、自らの軍を組織せよ前進しよう」などの国歌の方がいいともでも云うのだろうか。海外ではこんな歌詞国歌が国賓を迎えるたびに歌われているのですぞ。
単純にして明快、日本人の心意気を示す「日の丸」と同様、「君が代」に誇りが持てないなら「日本の代表でない」との指摘は至極当然のことだと思う。
7月 05
2016
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