中国がどうやってモンゴルや新疆ウィグル、チベットを併合したか知りたくて、平松茂雄「中国はいかに国境を書き換えてきたか」を読み始めた。
曰く、漢民族が世界の中心であり自分達の文明こそが最も進んだ文明であるという中華思想は一見優越性を誇示しているように見えるが、実は「弱者による強者に対する怨恨」「恨みや憎しみが心の中にこもって鬱屈した状態」の現れでしかない。アヘン戦争で欧米列強に奪われた領土を取り返えそうと、屈折した中華思想に置き換え、漢民族の意識の根底に移植する洗脳教育を行っている。例えば「奪われた」とする領土には琉球、沿海州、ビルマ、ブータン、ネパールなどが含まれ、中学生用歴史教科書にはその版図図を堂々と載せている(下の地図参照)・・・
なるほど、中華とは劣等意識の裏返しだったのか。なり振り構わない領土拡張の原理も見えた。共産党と習近平はロシアのウクライナ併合の顛末を真剣に学習し、やがては沖縄に汚い触手を伸ばしてくることも間違いない。いや既に翁長県政誕生からしてこの一派の仕業かも知れない。「中国問題は、中国の問題というより日本の問題だ」という氏の警鐘が胸に響く。
ところで「ルサンチマン」とはニーチェが広めた哲学用語で「弱者による強者に対する怨恨」「恨みや憎しみが心の中にこもって鬱屈した状態」を意味するらしい。まさしく中国と韓国はルサンチマン国だ。
6月 18
2016
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