大火砕流から25年

昨日3日、雲仙普賢岳の大火砕流事故からはや25年が経ったのか。あの映像を見るまでは「長袖を着ていれば火砕流は免れる」程度の認識しかなかった。運の悪いことに、大火砕流が起きる前に小規模の火砕流があり、取材競争が過熱してより山の正面に近づいた。この時、避難した住民宅に取材クルーが勝手に上がり込んで不法侵入の通報があり、見回りに向かった消防団と警察官が火砕流に飲み込まれてしまった。町が出した火砕流の到達範囲はまさしく勧告地域内に収まっていたからマスコミが守ってさえいれば死者数ははるかに少なくて済んだに違いない。その教訓は今でも守られていない。