ゾウの「はな子」69歳が死んだ。61年間もコンクリート檻で暮らしていたわけだから果たしていい一生だったんだろうか。同い年だからとても他人事とは思えない。
1949年はな子2歳でタイから来日。7歳上野動物園から井の頭公園に移った直後、酔っ払って象舎に忍び込んだ男を踏み殺す。13歳時にも飼育員を踏み殺した。両方とも人間の不注意による。この2件の事件で「殺人ゾウ」のレッテルを貼られ2ヶ月間も暗く冷たい象舎の中で鎖に繋がれた。この頃、多摩動物園の山川清蔵さんが飼育員として着任。人間への敵意をむき出しにするはな子に怯むこともなく4日目には鎖を外しはな子と向き合って世話を始める。やがて山川さんに心を開いたはな子は温厚なマスコットとして人気者に・・・まさに人生はドラマ !!
5月 27
2016
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