1981年に改正された建築基準法に基づく。震度5強の地震でほとんど損傷しないことや震度6強~7の巨大地震でも倒壊や崩壊しないことを目安としている。ところが地震に対する建物の強度を測る数値には2つある。
「is値」建物の強度、変形能力、粘り強さを示す数値で震度6~7を想定した0.6が基準値。
「耐震地域係数」地域ごとに地震の頻度などを考慮したもの。1.0を基準に例えば0.7の沖縄県の耐震基準は1.0の首都圏よりも3割低く設定されている。今回の熊本地震では熊本市や阿蘇市、下益城郡などで0.9、八代市や宇土市などで0.8と低く設定されたいた。基準が1.0より高く設定されているのは静岡県の1.2だけ。
2回3回と揺れが繰り返されれば基準を満たした建物だって安全でなくなるのは自明。しかも地域ごとの耐震基準が想定していた地震の頻度や震度と合わなくなってきているのも確かなことだ。
4月 28
2016
2016