「尖閣侵入なら自衛隊が警備行動…中国に通告」という記事が読売に載った。
国際法的には平和や安全、秩序を脅かさない限り軍艦であっても他国の領海を自由に通航できる「無害通行権」が定めている。しかし日本政府は中国艦船の傍若無人な行動を無害通航とは認めず、自衛隊の艦船を派遣し中国の軍艦退去を促すというもの。もし中国が「無害通航だ」と主張したら、それは日本の尖閣領有権を認めることと同じ意味になるから中国は文句が云えないのだ。狙い通り今のところ中国の反応は何もないようだが、このまま中国が黙って引き下がる筈がない。次にどんな一手を仕掛けてくるか・・・
一方、領空については国際法上も無害通行権を認めていない。極論すれば領空侵犯した航空機は理由の如何に関わらず問答無用で撃ち落してよいのだ。だから領土問題をめぐる国際的なゲームにおいては領海侵入はよく使われる手段だが領空侵犯はそうそう実行されない。
1月 13
2016
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