不整脈の治療薬がアルツハイマー病で起こる脳の神経細胞の減少を防ぐ効果があるとのマウス実験結果を日本の研究チームが発表した。新薬の開発ではなく古くから不整脈や気管支ぜんそくの治療に使われる「イソプロテレノール」という薬。
アルツハイマー病患者では神経細胞の中で「タウ」というタンパク質が異常に集まり、細胞が死んでしまうことが知られている。チームは特定の構造を持つ薬剤がタウが集まるのを抑えることを発見、同じ構造を持つイソプロテレノールに着目した。タウが過剰に作られ認知症のような症状を起こすマウスは通常、3カ月後に神経細胞が11~28%減少するが、餌に混ぜて投与したところ3カ月後でも減少しなかった。脳機能の低下や行動の異常も抑えられた。
研究チームは今後は人での認知症への有効性、投与量、副作用の有無などを慎重に調べて効果を実証したいとしている。
さて特許権はどこが持つのだろう、悪い習癖でゲスの勘ぐり。
12月 18
2015
2015