「あかつき」の金星軌道投入が成功した。今後約2年間、金星の周りを9日で一周する楕円軌道を飛行する。
金星は地球より太陽に近いが厚い硫酸の雲に覆われて太陽の熱をほとんど反射するため、太陽エネルギーの影響は地球より少ない筈なのに、気温470度のしゃく熱地獄だ。「究極の温暖化惑星」であり、地球の将来を理解するうえで大いに参考となるデータが得られるはず。ただ６つの観測装置は設計寿命の4年を1年余り超えているほか太陽の高温にさらされて部品の劣化が進んでいる恐れもある。
それにしても「はやぶさ２」といい、日本の宇宙技術は世界最高域に達した。お見事。