原爆投下から5年間に亡くなった人は広島20万人、長崎14万人、そのほとんどが一般市民だった。それでも米国民の多くは未だに原爆の開発から投下によって戦争を終結させたと肯定的な受け止めが多い。だからなのか米政府は原爆開発計画の施設跡を国立公園とする「マンハッタン計画国立歴史公園」の建設を進めているようだ。まさか原爆投下を称賛する施設にする積もりならとんでもないが、問題は日本だ。
11月の国連総会で日本が提出した「核兵器の全面廃絶に向けた共同行動」は156ヵ国の賛成で採択はされたもの、中国、ロシア、北朝鮮は反対、米英仏ほか17ヵ国が棄権した。一方で豪州と南アが提案した「核兵器禁止法」は128ヵ国の賛成で採択されたが、日本は「核の傘」に守られているからとして棄権したのだ。何というダブルスタンダード。こんな態度で非人道性をことさら強調して被爆地訪問を訴えても「いつまで被爆国づらを続けるのか」との声が上がるのだ。日本外交、お粗末極まりない。
11月 13
2015
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