いま海外報道で一番興味のあることといえば来年1月16日投開票が行われる台湾総統選挙。初めは与党国民党と野党民進党とも女性候補を擁立していたが、中国寄りの政策を取る国民党は内輪もめの末、国民党主席の朱という男性にすげ替えた。しかし与党国民党の支持は広がらず、現、馬(マ)総統は習近平に助けを求めて会談を申し入れた。まさしく「馬脚を現した」のだ。まあ日本の国会にも媚中派の売国奴はたくさんいるが、まさか台湾の現職総統が習近平に選挙介入の口実を与えるとは驚いた。当然、蔡英文民進党主席は「台湾の尊厳と国家の利益に関わる会談を求めたことはこれ以上ない売国行為」と激しく批判した。
今さらでなく、日中国交正常化に際し日本は「一つの中国」を交換条件にしたので台湾「中華民国」の総裁を日本に招聘することは控えてきた。しかし蔡英文主席は10月初めに密かに?に来日。安倍さんの故郷山口を訪ねたり都内で首相と会談した。台湾では「安倍家は三代にわたって我が国に友好的で安倍晋三氏も長きにわたって台日関係に関心を寄せ常に台湾と連動している」と評価が高いのだ。
さて今度の台湾総統・立法院選挙の結果は日本の対中、対韓政策にも大きく関わるから大いに動向を見守りたい。
11月 09
2015
2015