在日外国人

ついにトルコの人権問題が日本国内に飛び火した。トルコ共和国については今年6月8日付け当ブログに記したが、その人権問題とは・・・
①クルド人迫害②キプロスへの派兵占拠③アルメニア人大量虐殺の三つ。③はオスマン帝国時代から多くのキリスト教アルメニア人が居住していたが第一次大戦でアルメニア人がロシア側に荷担したとしてトルコ政府は150万人もの大量虐殺を行った。②は1960年英国から独立したキプロスにはギリシャ系住民とトルコ系住民が混在していたが1974年ギリシャ系住民によるクーデターを契機にトルコ軍が派兵占拠。結果、キプロス共和国(南部)と北キプロス・トルコ共和国に分裂した。さて①のクルド人に対する人権問題とは、1920年に一度はクルド人国家の樹立が決定されたが1924年その決定は反故にされクルド人国家の樹立は幻と化した。そしてかつてオスマン帝国領だった地域は北クルディスタンがトルコ側に、南クルディスタンがイラクにそれぞれ取り込まれ、クルド人は分断された。以後各国政府に対して独立自治を求めて戦うが、当然ながらトルコやイラクは自国の安定のためクルド人の自決権を認めないどころか迫害を続けているのだ。
さて今度のトルコ大使館前の乱闘事件・・・もともと親日感情が篤く5000人ほどの在日トルコ人がいる。ただこの中には1000人ほどのクルド人も含まれる。トルコ人とクルド人の対立が続くトルコでは今年6月の総選挙でクルド系政党が躍進、過半数割れに追い込まれた与党の連立交渉が不調に終わり出直し総選挙の在外投票が行われていた。

このトルコ系在日より遙かに多い在日中国人(75万人)が中国系と台湾系で争ったらこんな程度で終わらないだろうと思った。もちろん吾輩は台湾派を応援するが。参考までに在日韓国朝鮮人は60万人。