中国は経済植民地

VW問題が世界にどう影響するかネットを見ているが興味深い文章を見つけた。アジア政治外交史を研究する川島真氏47歳の一文・・・川島

G7の中で中国と主権問題を抱え、その周辺外交の対象になっているのは日本だけである。そのため中国の協調?覇権?外交に接している先進国はその強い外交を皮膚感覚で知っている日本の立場とは異なる。またその皮膚感覚を共有する周辺国の中で、中国と敵対可能な力を持つ国は日本くらいなのである。(中略) 日本人は愛憎の織りなす中国との長い隣国関係の歴史から、中国に対する感情はどうしても好意と嫌悪が交錯する。それに対しドイツなどのヨーロッパ諸国は19〜20世紀における帝国主義の宗主国という遺伝子がうずいてか、内心では中国を形を変えた新しい経済的植民地と考えている節がある。習近平の自尊心をくすぐって、途方もない経済的利益を狙っているとしか見えないのだ。行き詰まったEUを何とか生き永らえさせる最後の植民地だと考えているのだろう。特にEUのもたらす果実を独り占めしているドイツにおいてはなおさらである・・・

つまりヨーロッパから見れば中国は未だに「アヘン戦争」レベルで、お金を吸い上げる対象でしかないのだ。こういう視点からドイツを論じた文章は初めてで至極まとを得ていると思った。