常総市

今度の鬼怒川決壊については市長市役所など当事者意識の欠落が明らかになったり、被災宅に空き巣狙いが頻発したり、ブラジル人従業員に決壊を知らせず働かせた会社があるなど「これが日本か?」と疑いたくなるような事例が頻発した。おかしいと思って調べたら、茨城の「県西に県政なし」と云われるほど元々が「荒れた」地域だった。市長が行方不明者の名前を公表しなかったのも「土地柄」の事情があるようだ。
民主党時代の事業仕分けで公共工事が削減されそれが今回の惨事を招いたとの意見もある。確かに2010年の治水予算は▲19.6%の大幅減だった。コンクリートから人へのスローガンは人を流してしまった。そして相変わらず政治は大都市優先、田舎の小都市は一顧だにされない。当該市の無能もあるが、それに増して政治の長期の対策を欠いた機能不全に問題がある。