再稼働

九州電力は昨日川内原発1号機の制御棒を抜いて原子炉を起動させた。これで炉内に中性子が増えて核分裂が始まり、12時間後には毎秒起こる核分裂の回数が時間とともに変わらない「臨界」状態に達する。
川内原発1号機は「加圧水型」で炉心を通る水(1次冷却水)は加圧器によって圧力が高められ300度の高温でも蒸気にならない。この熱水が蒸気発生器で放射性物質を含まない2次冷却水になりタービン回す。加圧水型は加圧器や蒸気発生器が格納容器の中にあるので全体の容量は加圧水型の5倍あり水素爆発が起り難いと云われている。
柏崎原発は6・7号基は改良型沸騰水型で、①冷却水ポンプが格納容器内に入ったため大きな配管がなくなった。②制御棒に電動駆動も備わり安全性が向上。③格納容器全体の高さも低くなり建屋重心が下がり耐震性が高まった。などの特徴があるが、安全審査は加圧水型より慎重だ。(上が沸騰水型)原子炉