今頃、首相官邸は終戦70周年談話のまとめに四苦八苦しているのだろうが、今月の文藝春秋を開くと首相への批判寄稿が本当に多い。立花隆氏は「ついしばらく前まで盤石の政治力を誇っていた安倍政権がなぜこの体たらくと思う」と巻頭随筆に記している。ほかに保坂正廉、古賀誠、中曽根康弘も政権批判を発する。
安倍首相は憲法改正を最大の目標のひとつにしていた。不穏な世界情勢に対応するために憲法を改正すべきという大義名分もあった。18歳選挙権も実現させて手順はひとつ進んだように見えた。しかし誰かに入れ知恵されたのか解釈変更により今年の夏までに安保法案を成立させると米国議会に約束してしまった。解釈の変更でなんでもできちゃうのならわざわざ憲法を変えなくてもいいということで憲法の価値を自ら貶めてしまったのだ。安倍政権が空中分解する日は来年の参議院選挙あたりになりそうだと・・・
8月 09
2015
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