国内では安保法制へのミスリードで苦戦している安倍首相だが、ドイツG7では中国の野心的な海洋進出を強く反対する声明を盛り込むことに成功、大いに存在感を示した。会議では先ずオバマが口火を切り、ロシアによるクリミア半島編入を強く批判、今年の6月ロシアで予定されているG8首脳会議ボイコットを呼びかけた。そしてテーブルに座る各首脳に対し反時計回りで順番に発言するよう求めた。その結果、安倍さんは最後から2番目となり、全体の雰囲気を掴みながら上手く中国批判を展開した。最後は議長のメルケルが「まさに安倍首相の言われる通りアジアの問題を忘れてはならない。ロシアと中国が手を握る可能性もある」と締めた。安倍さんの強運はまだ続いている。
6月 11
2015
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